就職活動~戦いと愛のワルツ~

今回は就職活動で行ったグループワークの思い出でも書いてみようと思う。

 

私は就活でグループワークをやるのが初めてだったから、ちょっとワクワクしてた。「わー、何するのかなー?楽しいのかなー?」みたいな感じで良くも悪くも、というかほぼ悪い意味で緊張感ゼロ。

 

はい、ここでメンバー紹介。

男3、女2の合計5人で、私の両隣に座っていたのが男A、男B。

両隣が二人とも眼鏡をかけていたから、「オセロだったら私もひっくり返って眼鏡になってるな」って思った。心底どうでもいい。

そして前にいる男女が、どうみてもカップル。めっちゃいちゃついてた。就活で、めっちゃいちゃついてた。本当、めっちゃいちゃついてた(強調)。

なんとなく不吉な予感はしたけれど、だからといってメンバーを「チェンジ!」なんて出来ないわけで、この状況を受け入れることにした。

 

テーマは、かなりざっくり言うと、「新しい若手企画を考えよう!」みたいな感じ。

グループワークが始まって、最初に何が起こったかというと、ひたすらの沈黙。

誰も話さない。誰も目を合わせない。

私、お通夜かと思った。間違えてお通夜に来ちゃったのかと思った。

何か言わなくてはと焦ったので、「みんなで頑張りましょうねー!」みたいなことを本当は根暗なのに明るく言ってみた。私の(ひきつった)笑顔、プライスレス。

 

そしたら私の精一杯の一言を華麗にスルーした男Aが「私が考える企画は、~」って勝手に説明し始めました。

とりあえず話し合いが始まっただけ良かったけど。

それなのにAが話始めた直後に男Bが「私はそれは違うと思います!」

って反論し始めた。

見事、私はクラッシャーが誕生する瞬間に立ち会いました。立ち合い出産ですね。あ、違いますね。

 

その後もグループワークの終了時間まで、男AとBは互いに意見を戦わせ続けた。

カップルは仲睦まじく机の下でお互いの手を握ってた。

もちろん私は一人で手に汗を握ってた。

たまに私も意見を挟んだけれど、ほとんどAとBの仲裁役に徹することになった。両方の意見の良いところだけ抜粋して残そうとしたんだけど、うまく出来ずにただの超優柔不断な人みたいになった。

 

初めはお通夜の会場かと思っていたけれど、実はとんでもない戦場でした。

私は心に大量の傷だけを負って、戦地を後にした。